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公式LINEの配信文をAIで作る手順|問い合わせにつながる書き方と指示文

約10分で読めます

スマートフォンの吹き出しメッセージから「お問い合わせ」ボタンへ矢印がつながるイラスト

公式LINEの友だちは増えたのに、配信しても問い合わせが来ない。毎回の配信文を考える時間も取れない。中小企業の公式LINEでよく起きる困りごとです。

結論から言うと、配信文は「1通につき、読んだ人にしてほしい行動を1つだけ」決めてから書きます。そのうえで、下書きは生成AIに任せ、人は「誰に送るか」と「言い過ぎていないか」を確かめる役に回ります。こうすると、配信文を作る時間を短くしながら、問い合わせや予約につながる文章にできます。

この記事では、公式LINEの配信文を生成AIで作る4つのステップと、そのまま使える指示文、問い合わせにつなげる書き方、送る前のチェックリストを紹介します。

この記事でわかること:

  • 公式LINEの配信が問い合わせにつながりやすい理由(公的なデータ)
  • 配信文を生成AIで作る4ステップと、そのまま使える指示文
  • 問い合わせにつなげる書き方5つ
  • 送る前に確かめるチェックリストと、配信後に見る数字

結論:配信文は「1通1行動」で決めて、下書きをAIに任せる

配信文が問い合わせにつながらない原因の多くは、文章の上手下手ではなく、設計にあります。

  • 1通に、新商品・キャンペーン・ブログ更新・お知らせを全部入れている
  • 読んだ人に何をしてほしいのかが書かれていない
  • 友だち全員に同じ文章を送っている

逆に言えば、「誰に」「何をしてほしいか」を先に決めれば、文章そのものは生成AIがかなりの部分を書けます。生成AIは、条件がはっきりしているほど使える下書きを出します。条件があいまいなまま「LINEの配信文を書いて」と頼むと、どの会社にも当てはまる、誰にも刺さらない文章が出てきます。

役割分担は次のとおりです。

作業

担当

理由

配信の目的と、してほしい行動を決める

人

売上・問い合わせにつながるかは、自社の状況を知る人にしか決められない

誰に送るかを決める

人

お客様の状況や、これまでの問い合わせの中身を知っているのは社内

配信文の下書きを複数案つくる

AI

言い回しの案出しは、AIが速い

言い過ぎ・事実の誤りを確かめる

人

AIは事実と違う内容や、強すぎる表現を書くことがある

配信後の数字を見て次を直す

人とAI

数字の記録は人、振り返りの整理はAIに手伝わせる

公式LINEの配信が問い合わせにつながりやすい理由

公式LINEは、メールやSNSの投稿と比べて、相手の手元に直接届く連絡手段です。まずは、どれだけの人が使っているかを公的なデータで確かめます。

総務省情報通信政策研究所の調査では、全年代でのLINEの利用率は92.9%でした。年代別に見ても「10代から60代で90%を超過、70代においても77.8%まで利用率が上昇。」とされています(総務省情報通信政策研究所「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)」から引用)。

年代別のLINEの利用率(全年代92.9%、10代96.4%、20代97.7%、30代97.9%、40代96.6%、50代95.6%、60代92.0%、70代77.8%) 出典:総務省情報通信政策研究所「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)」から引用

InstagramやX(旧Twitter)は年代によって利用率に大きな差がありますが、LINEは幅広い年代で使われています。お客様の年代を問わず、同じ連絡手段で届けられるのが公式LINEの強みです。

届いたメッセージが読まれるまでの早さについて、LINEヤフーは次のように紹介しています。「約2割のユーザーがメッセージを受け取ってすぐに開封し、約5割のユーザーが3~6時間以内、さらに約8割のユーザーがその日のうちに開封すると回答しました。」(LINEヤフー for Business「【公式】LINE公式アカウント「メッセージ配信」機能のメリットや種類、効果を高めるコツとは」から引用)。

つまり、公式LINEの配信文は「読まれるかどうか」より「読んだあとに動いてもらえるかどうか」で差がつきます。だからこそ、1通ごとに「読んだ人にしてほしい行動」を決めることが大切です。

配信文を生成AIで作る4ステップ

LINEヤフーは、配信の効果を高めるポイントとして「「誰に」「いつ」「何を」「どのように」という4つの要素」を挙げています(LINEヤフー for Business「【公式】LINE公式アカウント「メッセージ配信」機能のメリットや種類、効果を高めるコツとは」から引用)。この4つに「読んだあとの行動」を足して、次の4ステップで進めます。

配信文をAIで作る4ステップ(行動を決める→4つの要素を埋める→AIに3案出させる→人が確かめる)の図

Step1 配信の目的と、読んだ人にしてほしい行動を1つ決める

まず、この1通で何を起こしたいかを決めます。行動は1つに絞ります。

  • 見学会・説明会の予約をしてもらう
  • 無料相談に申し込んでもらう
  • 資料をダウンロードしてもらう
  • 「質問があれば返信してください」に返信してもらう

いきなり問い合わせを求めるのが重い商材なら、「資料を見る」「返信で質問する」のような小さな行動から始めます。問い合わせは、小さな行動の先にあります。

Step2 「誰に・いつ・何を・どのように」を埋める

次に、配信の条件を4つの要素で書き出します。ここで書いたメモが、そのままAIへの材料になります。

要素

書くこと

例(地域の工務店)

誰に

送る相手と、その人の今の状況

資料請求をしたが、まだ見学会に来ていない人

いつ

送る日時と、その理由

見学会の前の週の平日の夜(仕事が終わって家で見られる時間)

何を

伝える中身(事実だけ)

完成見学会の日程・場所・予約方法・見られるもの

どのように

形式と文の長さ、言葉づかい

短いテキスト1つと画像1枚、ていねいだが堅すぎない言葉

読んだあとの行動

Step1で決めた1つ

見学会の予約ページから予約する

「何を」には、日時・場所・条件など、確かな事実だけを書きます。AIに渡す材料に事実がないと、AIはそれらしい内容を作ってしまうことがあるからです。

Step3 AIに配信文の下書きを3案出させる

Step2のメモを貼って、AIに下書きを作らせます。案は3つ出させて、比べて選ぶのがコツです。

あなたは中小企業の公式LINEの運用担当です。
下の条件で、公式LINEの配信文を3案作ってください。

【条件】
・誰に:(送る相手と、その人の今の状況)
・いつ:(送る日時)
・何を:(伝える事実。日時・場所・条件など)
・どのように:(テキストのみ/テキストと画像 など)
・読んだあとにしてほしい行動:(1つだけ)

【書き方のルール】
・1行目は、誰に向けた何の話かが分かる一文にする
・相手にとってのメリットを先に書き、会社の話は後にする
・してほしい行動は1つだけ書き、最後に「どうすればいいか」を具体的に書く
・スマートフォンで読みやすいように、一文を短くし、適度に改行する
・「必ず」「絶対」「業界No.1」など、根拠のない強い言葉は使わない
・条件に書いていない数字・実績・お客様の声は作らない
・3案は、切り口を変える(例:悩みから入る/お知らせから入る/質問から入る)

【出力】
案ごとに、本文と「この案のねらい」を1行で書いてください。

3案が出たら、Step2の「誰に」に書いた人の立場で読み比べて、1案を選びます。選んだ案に「もっと短く」「1行目を質問の形に」など、直してほしい所を伝えて書き直させます。

Step4 人が確かめて、テスト配信で見え方を確かめる

AIの下書きは、そのまま送りません。後で紹介するチェックリストで確かめてから、自分のスマートフォンで見え方を確かめます。改行の位置や画像との組み合わせは、実際の画面で見ないと分かりません。

問い合わせにつなげる書き方5つ

AIへの指示文に入れたルールの理由を、5つに分けて説明します。AIの下書きを直すときも、この5つを基準にします。

① 1行目で「誰に向けた何の話か」を言う

配信を受け取った人の目に最初に入るのは、冒頭の部分です。1行目が「いつもありがとうございます」だと、何の話か分からず後回しにされます。

  • 直す前:いつもご利用いただきありがとうございます。
  • 直した後:資料をご請求いただいた方へ。今月の完成見学会のご案内です。

② してほしい行動は1つに絞る

1通の中に「予約はこちら」「資料はこちら」「SNSもフォローしてください」と並べると、読んだ人はどれもしません。行動を1つに絞り、リンクやボタンもその1つにします。

③ 会社の話より、相手のメリットを先に書く

「新サービスを始めました」から入るより、「採用の面接辞退が続いている会社の方へ」のように、相手の困りごとから入ります。会社の話は、困りごとへの答えとして後に置きます。

④ 問い合わせのハードルを下げる

いきなり「お問い合わせフォームからご連絡ください」と書くより、次のような小さな一歩を用意すると、反応が出やすくなります。

  • 「気になる方は、このトークに『資料』とだけ返信してください」
  • 「日程が合わない方は、ご希望の曜日を返信してください」

返信が来たら、担当者がすぐに対応できる体制も一緒に決めておきます。返信しても反応がないと、次の配信は読まれにくくなります。

⑤ 吹き出しの数を決めて、詰め込まない

LINEヤフーの説明では、「通常メッセージは、一度に3つの吹き出しまでメッセージを配信することができます。」とされています(LINEヤフー for Business「【公式】LINE公式アカウント「メッセージ配信」機能のメリットや種類、効果を高めるコツとは」から引用)。

上限まで使う必要はありません。たとえば「本文1つ+画像1枚」のように、使う吹き出しを先に決めてからAIに頼むと、詰め込みすぎを防げます。

業種別:配信文の組み立て例

同じ型で、業種ごとに条件を変えた例です。Step2の表を埋めるときの参考にしてください。

業種

誰に

何を

読んだあとの行動

工務店

資料請求後、見学会に来ていない人

完成見学会の日程と見られるもの

見学会の予約

税理士事務所

決算期が近い法人の経営者

決算前に確かめたいことの一覧

無料相談の申し込み

製造業(企業向け)

展示会で名刺交換した担当者

製品の導入事例の資料

資料のダウンロード

研修・スクール

説明会に申し込んだが来られなかった人

説明会の録画の案内

録画を見て、質問を返信

企業向け(BtoB)でも考え方は同じです。読むのは会社ではなく、担当者という1人の人です。その人が今どの段階にいるかで、送る中身と行動を変えます。

送る前のチェックリスト

AIの下書きを送る前に、次の項目を確かめます。

チェック項目

確かめること

相手

Step2の「誰に」に書いた人が、自分のことだと思える1行目か

行動

してほしい行動が1つだけで、やり方が具体的に書かれているか

事実

日時・場所・条件・金額が、社内の正しい情報と合っているか

言い過ぎ

「必ず」「絶対」「最安」など、根拠を示せない言葉が入っていないか

作り話

AIが作った実績・数字・お客様の声が混ざっていないか

読みやすさ

スマートフォンの画面で、改行と画像の組み合わせが読みやすいか

受け皿

返信や問い合わせが来たときに、誰がいつ対応するか決まっているか

「言い過ぎ」の確認は、特に大切です。消費者庁は、景品表示法の優良誤認表示について「故意に偽って表示する場合だけでなく、誤って表示してしまった場合であっても、優良誤認表示に該当する場合は、景品表示法により規制されることになりますので注意が必要です。」と説明しています(消費者庁「優良誤認とは」から引用)。

AIは、もっともらしい強い言葉を自然に混ぜてきます。「AIが書いたから」は理由になりません。送るのは自社の名前です。根拠を示せない表現は、人が消してから送ります。

また、AIに材料を渡すときは、お客様の名前や連絡先などの個人情報を入れないようにします。社内でどのAIを使い、何を入れてよいかのルールを先に決めておくと安心です。

配信後に見る数字と、AIでの振り返り

配信は送って終わりではありません。問い合わせにつながったかを、配信ごとに記録します。

  • 配信した日時と、送った相手
  • リンクやボタンが押された数
  • 返信の数と中身
  • その配信のあとに来た問い合わせ・予約の数

数字がたまったら、配信ごとの記録をAIに貼って、振り返りを手伝わせます。

下に、公式LINEの配信ごとの記録を貼ります。
(配信日時・送った相手・配信文・リンクが押された数・返信の数・その後の問い合わせ数)
次の3つを整理してください。
・問い合わせにつながった配信と、つながらなかった配信の違い
・1行目の書き方で、反応に差があったか
・次の配信で試すとよい変更を3つ
記録にない数字は作らず、推測の部分は「(推測)」と書いてください。

(ここに記録を貼る)

AIの整理はあくまで仮説です。次の配信で1つだけ変えて試し、結果をまた記録します。この繰り返しで、自社の公式LINEに合う書き方が見えてきます。

よくある質問

配信はどのくらいの頻度で送ればよいですか?

決まった正解はありません。大切なのは回数より、送るたびに「誰に・何をしてほしいか」が決まっていることです。目的のない配信を増やすより、行動を決めた配信を続けるほうが、問い合わせにつながります。

友だち全員に同じ文章を送ってもよいですか?

送ることはできますが、相手の状況によって必要な情報は違います。資料請求をした人、来店したことがある人、まだ何もしていない人では、してほしい行動も変わります。まずは、相手を2〜3種類に分けて文章を変えることから始めてみてください。

AIが書いた配信文をそのまま送っても問題ありませんか?

おすすめしません。AIは、事実と違う内容や、根拠のない強い言葉を書くことがあります。この記事のチェックリストで、人が確かめてから送ってください。

企業向け(BtoB)の会社でも、公式LINEは使えますか?

使えます。展示会や説明会で接点を持った担当者に、資料や事例を届ける連絡手段として役に立ちます。読むのは担当者1人なので、その人の立場と困りごとに合わせて書きます。

まとめ——配信文は「1通1行動」で、AIには下書きを任せる

公式LINEは幅広い年代で使われており、配信は届いた日のうちに読まれやすい連絡手段です。差がつくのは、読んだあとに動いてもらえるかどうかです。

そのために、1通ごとに「誰に・いつ・何を・どのように」と「読んだあとの行動」を決め、下書きはAIに任せます。人は、相手に合っているか、言い過ぎていないかを確かめる役に回ります。

明日やることは1つです。次に送る配信の「読んだ人にしてほしい行動」を1つ決めて、この記事の指示文でAIに3案出させてください。 1行目と行動が変わるだけで、配信文の役割がはっきりします。

参考資料


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