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Instagramの投稿ネタ出しを生成AIで速くする4ステップ【指示文つき】

約10分で読めます

ノートパソコンの画面から、付箋のような投稿ネタのカードがたくさん飛び出し、担当者がその中から数枚を選んでボードに貼っているイラスト

会社のInstagramを続けていると、必ず来るのが「今週、何を投稿しよう」という時間です。企画会議を開いても案が出ず、結局いつもと同じ商品紹介になってしまう。ネタ出しは、運用の中でも時間を取られやすい作業です。

結論から言うと、ネタ出しは生成AIで大きく速くできます。ただし、AIに「投稿ネタを出して」と頼むだけでは、どの会社でも言える案しか出てきません。速くするコツは、自社の材料を渡し、切り口の型で広げさせ、人が選んでためておくことです。

この記事では、中小企業が集客や採用のためにInstagramを運用する場面を例に、ネタ出しを生成AIで速くする手順を4つのステップで解説します。そのまま使える指示文と、投稿する前に確かめるチェックリストもまとめました。

この記事でわかること:

  • 「ネタを出して」だけでは使える案が出ない理由
  • ネタ出しを速くする4ステップと、ステップごとの指示文
  • 集客用・採用用にそのまま使える指示文
  • 著作権・ステルスマーケティングで気を付けること

結論:AIはネタを「広げる係」、選ぶのは人

ネタ出しの作業は、大きく「材料を集める」「案を広げる」「投稿の形に整える」「選んでためる」の4つに分かれます。このうち、生成AIが特に速いのは「案を広げる」と「投稿の形に整える」です。1つの材料から、切り口を変えた案を短い時間でたくさん出せます。

一方で、材料を集めることと、どの案を投稿するか選ぶことは、人の仕事として残ります。自社のお客様や社員のことを知っているのは、AIではなく社内の人だからです。

作業

AIに任せる

人が決める

材料を集める

集めた材料の整理・分類

問い合わせ・面接・現場から材料を拾う

案を広げる

切り口を変えた案を大量に出す

どの切り口を試すかを決める

投稿の形に整える

1枚目の言葉・リールの構成案

自社らしい言い方か確かめる

選んでためる

ネタ帳の形に並べ替える

投稿する案を選ぶ・順番を決める

弊社のHPでは、SNSで成果を出すための業務(リサーチ・ネタ作り・ライティング・デザイン・分析)に月120時間かかるとしています。ネタ作りはその一部ですが、ここが止まると後ろの作業がすべて止まります。AIで最初に速くする場所として向いています。

「投稿ネタを出して」だけでは使えない理由

材料を渡さずにAIへネタを頼むと、「季節の話題」「スタッフ紹介」「よくある質問」のような、どの会社のアカウントにも当てはまる案が並びます。自社でなければ言えない話が入っていないので、見る人が手を止める理由がありません。

Instagramも、すでにある投稿の焼き直しは広げにくいと説明しています。リールで露出を抑えることがある例として「解像度が低い動画、透かし入りの動画、ミュートになっている動画、枠線を含む動画、文字がメインの動画、すでにInstagramに投稿されている動画などです。」と挙げています(Instagram「Instagramのランキングを解説」から引用)。

他社の人気投稿をAIに言い換えさせても、自社のアカウントは育ちません。AIには、自社にしかない材料を渡すことが出発点です。

ネタ出しを速くする4ステップ

ここからは、実際の手順です。4つのステップを順に回すと、1回の作業で1か月分のネタ帳ができます。

ネタ出しを速くする4ステップの流れ図。①ネタの種を集める(人)→②切り口で広げる(AI)→③リール用に整える(AI)→④選んでためる(人)

Step1 ネタの種を社内から集める

最初の材料集めは、人の仕事です。難しく考える必要はありません。社内にすでにある「お客様や応募者の言葉」を拾います。

集客用の種の例

  • お問い合わせや見積もりの依頼で、よく聞かれる質問
  • 営業の担当者が商談でよく説明していること
  • 「頼んでよかった」「ここが不安だった」など、お客様に言われたこと
  • 作業の途中の写真や、完成までの流れ

採用用の種の例

  • 面接でよく聞かれる質問(休み・残業・教育の仕組みなど)
  • 入社した人が「入る前に知りたかった」と言っていたこと
  • 現場の1日の流れや、先輩社員の仕事の様子
  • 職場で大事にしているルールや習慣

10個ほど集まれば十分です。AIに渡す前に、お客様や社員の名前など、個人が分かる情報は消しておきます。

Step2 切り口の型で、案を広げる

集めた種を、AIに渡して広げさせます。ポイントは「切り口の型」を指定することです。型を決めずに頼むと、似た案ばかり出てきます。

あなたは中小企業のInstagram運用担当です。
下の「ネタの種」をもとに、Instagramの投稿企画を30案出してください。

【アカウントの情報】
・業種と地域:(例:地域の工務店)
・投稿の目的:(集客 または 採用)
・見てほしい人:(例:家の建て替えを考えている子育て世代の夫婦)

【条件】
・次の6つの切り口を、それぞれ5案ずつ使ってください
  「よくある質問への答え」「よくある失敗と防ぎ方」「作業や仕事の裏側」
  「数字や比較で見せる」「お客様・応募者の不安に答える」「社内の人の紹介」
・1案ごとに「切り口」「タイトル案(20字以内)」「中身の要約(1行)」
  「見た人にしてほしい行動」を書いてください
・ネタの種に書いていない事実や数字は作らないでください
・他社の投稿や有名な作品に似せた案は出さないでください

【ネタの種】
(ここにStep1で集めた種を貼る)

30案の中には、使えない案も入ります。それで問題ありません。ここでの目的は、人が一人で考えるより速く、選ぶための候補を並べることです。

Step3 リール向けに「最後まで見たくなる」形に整える

案が決まったら、投稿の形に整えます。特にリール(短い縦型の動画)は、最初の数秒で見るかどうかが決まります。

Instagramは、リールの並べ方について「特に重要な予測項目は、リール動画を再シェアする可能性、最後まで見る可能性、「いいね!」する可能性、音源ページに移動する可能性(自分もリール動画を作ってみたい気持ちになったかどうかの尺度)です。」と説明しています(Instagram「Instagramのランキングを解説」から引用)。

つまり、ネタの段階から「最後まで見たくなるか」「誰かに送りたくなるか」を考えておくと、投稿の形にしやすくなります。次の指示文で、選んだ案をリールの構成に直します。

次の投稿企画を、Instagramのリール(30秒前後)の構成案にしてください。

・冒頭の1文:見る人の悩みや疑問をそのまま言葉にする(15字以内)を3案
・本編:3つの場面に分け、それぞれの画面に出す文字と、映すものを書く
・最後の1文:保存・プロフィールへのアクセス・問い合わせのどれにつなげるか
・「最後まで見たくなる理由」と「誰かに送りたくなる理由」を1行ずつ
・企画に書いていない事実や数字は作らないでください

【企画】
(ここにStep2で選んだ案を貼る)

フィードの画像投稿(カルーセル)にする場合は、「冒頭の1文」を「1枚目に入れる文字」に読み替えて使えます。

Step4 人が選んで、ネタ帳にためる

最後に、どの案を投稿するかを人が選びます。迷ったときは、次の表で点を付けると決めやすくなります。

選ぶ基準

確かめること

自社でなければ言えないか

同じ業種の他社でも言える話になっていないか

見てほしい人の悩みに答えているか

自社の言いたいことだけになっていないか

材料が手元にあるか

写真・動画・話してくれる社員をすぐ用意できるか

次の行動につながるか

保存・問い合わせ・応募のどれかにつながるか

事実を確かめられるか

AIが書いた内容に、作られた数字や事実が入っていないか

選んだ案は、ネタ帳にためておきます。ネタ帳の形もAIに整えてもらえます。

次の投稿企画を、表の形のネタ帳にまとめてください。
列は「投稿予定日」「切り口」「タイトル案」「形式(リール・画像)」
「必要な材料」「担当者」「状態(未着手・撮影済み・投稿済み)」にしてください。
投稿予定日と担当者は空欄のままにしてください。

(ここに選んだ企画を貼る)

ネタ帳があれば、「今週、何を投稿しよう」と考える時間がなくなります。月に1回、Step1からやり直して、ネタ帳を足していきます。

集客用・採用用にそのまま使える指示文

目的がはっきりしている場合は、最初から目的に合わせた指示文を使うと、案の質がそろいます。

集客用:お問い合わせにつなげたいとき

あなたは中小企業のInstagram運用担当です。
目的は、Instagramを見た人からのお問い合わせを増やすことです。
下の「お客様によく聞かれる質問」をもとに、投稿企画を10案出してください。
・1案ごとに、お客様が問い合わせる前に感じている不安を1つ取り上げてください
・その不安に、自社がどう答えられるかを中身にしてください
・最後に「プロフィールのリンクから相談できる」ことにつながる一言を付けてください
・質問に書いていない事実や数字は作らないでください

【お客様によく聞かれる質問】
(ここに貼る)

採用用:応募につなげたいとき

あなたは中小企業のInstagram採用担当です。
目的は、仕事の様子を知ってもらい、応募や会社見学の申し込みを増やすことです。
下の「面接でよく聞かれる質問」と「社員の声」をもとに、投稿企画を10案出してください。
・1案ごとに、応募を迷っている人が知りたいことを1つ取り上げてください
・給与や休みなどの条件は、材料に書いてあることだけを使ってください
・社員が登場する案は、本人の了解が必要なことが分かるように印を付けてください
・材料に書いていない事実や数字は作らないでください

【面接でよく聞かれる質問】
(ここに貼る)
【社員の声】
(ここに貼る)

投稿する前に確かめる3つのこと

AIが出した案は、そのまま投稿に使う前に、人が確かめます。特に気を付けたいのが、著作権とステルスマーケティングです。

他社の投稿や作品を貼って「似たものを」と頼まない

文化庁は、生成AIで作ったものを使う前に、既存の著作物と似ていないかを確かめることを勧めています。確かめ方の例として「インターネット検索(文章検索・画像検索)の活用など」を挙げています(文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」から引用)。

また、AIへの指示の出し方についても、次のように説明しています。「生成AIへの指示(プロンプト)として既存の著作物そのものを入力した場合や、既存の著作物の題号(タイトル)、キャラクター名などの特定の固有名詞を入力した場合は、AI利用者が既存の著作物を認識していたことを推認させる間接事実となり、依拠性が認められやすくなると考えられます。」(文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」から引用)

他社の人気投稿の文章を貼って「これと同じような投稿を」と頼むのは避けます。参考にするのは、他社の投稿ではなく、自社のお客様や社員の言葉です。

使った指示文を残しておく

同じ資料では、「生成に用いたプロンプト等、生成物の生成過程を確認可能な状態にしておくよう努めることが望まれます。」とも書かれています(文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」から引用)。

この記事の指示文を社内の共有フォルダに置き、実際に使った指示文と出てきた案をネタ帳と一緒に残しておくと、あとから説明しやすくなります。担当者が替わっても、同じやり方で続けられます。

「お客様の声」風のネタは、広告だと分かるようにする

AIに案を出させると、「お客様の口コミ風に紹介する」「社員の個人アカウントで紹介してもらう」のような案が混ざることがあります。ここは注意が必要です。

消費者庁は「広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことがいわゆる「ステルスマーケティング」です。」と説明し、「※広告には、企業がインフルエンサー等の第三者に依頼・指示するものも含まれます。」としています。対象についても「※インターネット上の表示(SNS投稿、レビュー投稿など)だけでなく、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌等の表示についても対象です。」と書いています(消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」から引用)。

会社が依頼したり指示したりして第三者に投稿してもらう場合は、広告であることが分かるようにします。お客様の声を自社のアカウントで紹介するときも、実際にいただいた声だけを、本人の了解を取って使います。AIが作った「それらしい声」を、お客様の声として出すことはしません。

投稿前のチェックリストにまとめると、次のとおりです。

チェック項目

確かめること

似ていないか

文章や画像を検索して、既存の投稿や作品と似ていないか

作られた事実がないか

数字・実績・お客様の話が、社内の材料と合っているか

広告だと分かるか

第三者に依頼した投稿で、広告であることを隠していないか

了解を取ったか

写っている社員・お客様から、投稿の了解を得ているか

記録を残したか

使った指示文と出てきた案を、ネタ帳と一緒に残したか

よくある質問

無料の生成AIでもネタ出しはできますか?

できます。この記事の指示文は、特定のサービスに限らず使える形にしています。ただし、会社の情報を入力する前に、そのサービスの利用規約や、入力した内容の扱いを確かめてください。社内でルールがある場合は、それに従います。

AIが出した案が、どれも似たように見えます。

Step1の材料が足りていない合図です。AIに渡す材料を、お問い合わせの実際の質問や、面接で聞かれた言葉に近づけると、案の幅が広がります。切り口の型を自社に合わせて入れ替えるのも効果があります。

集客と採用、どちらのネタから始めればよいですか?

今いちばん困っている目的から始めます。1つのアカウントで両方を投稿する場合は、ネタ帳の「切り口」の横に「集客」「採用」の列を足し、どちらかに偏っていないかを月に1回見直します。

まとめ——AIに広げさせ、人が選ぶ

Instagramのネタ出しを生成AIで速くするコツは、AIに「考えさせる」のではなく、「広げさせる」ことです。自社にしかない材料を集め、切り口の型で広げ、リールの形に整え、人が選んでネタ帳にためる。この4つを回せば、毎週「何を投稿しよう」と悩む時間がなくなります。

明日やることは1つです。お問い合わせか面接でよく聞かれる質問を10個書き出して、Step2の指示文でAIに30案出させてください。 その中から1案を選べば、次の投稿が決まります。

参考資料


株式会社eマーケティングでは、SNS運用の支援と、生成AIの研修を行っています。

  • 自分たちでAIを使ってSNSを回したい方:社内の業務で使える形にする生成AI研修を、無料で相談できます
  • 手が足りない方・早く成果を出したい方:自社に合うSNS運用の進め方を、無料で一緒に整理します

どちらも、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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